姉妹都市ドイツ・ローテンブルク市とは
ローテンブルク市は、ドイツ・ロマンチック街道の中間点にあり、13世紀から16世紀にかけて隆盛を極めた都市です。第二次世界大戦で街の約4割を焼失した ものの、人々の努力により中世の姿が忠実に再現され、今ではロマンチック街道の中でも、もっとも人気の高い街の一つです。
内子町とのつながり
1986 年(昭和61年)内子座において「内子シンポジウム'86」が開催されました。町並み保存をテーマに開かれたこのシンポジウムは、ドイツ・ローテンブル ク市のオスカーシューバルト市長(当時)を招いて開催した地方自治体としては画期的なものでした。
友好都市盟約までの道のり・・・
「内子シンポジウム'86」以降、1993年(平成5年)の内子町議員団の訪問をはじめとし、内子町職員の派遣や町民のハム技術習得研修の派遣、町民海外派遣、青少年海外派遣でのホームステイなどを通じて、内子町とローテンブルク市は友好関係を温めてきました。
15年の交流を機に、2001年(平成13年) 8月に内子町議員団が再度ローテンブルク市を訪問し、「友好都市盟約」を締結しました。
交流の担い手として
平成6年に(財)内子町国際交流協会が町民による国際交 流の運営母体として設立されました。町内の中学高校生をローテンブルク市へ派遣する、青少年海外派遣事業は、協会が行う事業の中でも特に重要な事業です。
平成27年末現在、21回目の派遣を行い、合計275名の青少年がドイツの家庭でのホームステイや学校 訪問等を通して、交流を深めています。また、景観や環境保全の学習、様々な体験活動を通して国際理解を深めています。
平成17年には設立10年の記念に、現地で内子フェアを開催し、社会人86名の訪問団が、伊予万歳や凧作り、剣道や茶道等の 内子や日本の伝統文化を紹介しました。参加者は、現在でも、ローテンブルク市との交流の様々な場面で活躍しています。
姉妹都市盟約締結を経て
シューバルト市長来町から25年、友好都市盟約から10年 の時を経た平成23年9月には、アジアでは初めてローテンブルク市と姉妹都市盟約を締結・調印しました。
盟約締結を記念し、ローテンブルク市のブルク公園 には木蓮が、内子町には楓がそれぞれ植樹されました。交流の契機となった町並保存についてはもちろんのこと、環境保全、工芸や食と言った文化や伝統にも交流の輪を広げていきたいと考えています。